
妊娠週数の数え方
妊娠週数は最後の生理が始まった日を0週0日として考えます。 例えば1月1日に最後の生理が始まったとすると、1月8日が1週0日、1月15日が2週0日、1月22日が3週0日、 1月29日が4週0日・・・・と数えます。
妊娠検査薬を使う時期
基本は「生理予定日から1週間後」です。 生理不順などで生理予定日がよく分からない人は「SEXした日から3週間後」に検査しましょう。
妊娠検査薬で陰性でした
この場合、以下のケースが考えられます。
・ 妊娠していない
・ 検査した週数が早すぎて、まだ妊娠反応が出ていない
いずれにしても、1週間後にもう一度検査してみましょう。
妊娠検査薬で陽性でした
最近の検査薬は非常に高性能です。ほぼ確実に妊娠したといえます。 しかし、次のケースが考えられます。
・ 妊娠している
・ 流産した
・ 子宮外妊娠である
いずれにしても速やかに産婦人科の受診の必要があります。この段階では妊娠継続か中絶かの判断は必要ありません。 まずは産婦人科を受診して確定診断を受けることが大事です。
妊娠検査薬で陽性だったのに生理が来ました
出血の量が多ければ流産です。この場合、いつまでも出血が続くケースがあります。 しかし、着床出血といって妊娠成立のサインとして少量の出血があることがあります。 自己判断は難しいので、いずれにしても妊娠検査薬で陽性が出たら産婦人科受診です。
いつ手術すればいいの
法的には妊娠21週6日までに行えることになっていますが、 妊娠週数が早すぎても遅すぎてもトラブルが発生する確率が高くなります。 一般的には妊娠6〜11週、できれば妊娠7〜9週がトラブルが少ないでしょう。 ここでいう週数とは、最終月経から計算した週数ではなく、超音波による診察で計測された週数です。 妊娠12週以降の中絶手術は陣痛促進剤を用いた特殊な方法になるため施術してもらえる病院が限られますし、 また死産届けや火葬なども必要になってきます。 22週以降の中絶は違法であり犯罪になります。
病院の選び方
当サイトでは特定の産婦人科を推薦することはできませんが、病院を選ぶ際の判断材料を記しておきます。
・ 中絶手術は「母体保護法指定医」しかできません。電話帳や病院のホームページで確認しましょう。
・ 手術料金が異常に安いとか、手術同意書は必要ないと言われたら、その病院は避けたほうが無難です。
・ 手術後は麻酔の影響でふらつきますので、交通の便の良いところ、あるいは迎えを呼べるところにしましょう。 また、手術後の痛みや出血などのトラブルが生じた際に受診しやすいかどうか、というのも病院選びの大切なポイントです。
・ 血液型がRh(−)なのに特に処置をしない病院の場合、これは医者の重大な勉強不足です。 絶対避けなければなりません。
病院に聞いておくこと
最低限聞いておかなければならないことを列記します。 これらの質問に対して曖昧な回答しかできない病院は避けましょう。
・ 手術費用(初診から手術、術後検診まで含めて)いくらになるか
・ 手術に保護者、相手の男性などを連れてきてもいいか
・ 手術に関して、どのようなトラブルがありえるか
・ 手術当日は何を持っていけばいいか

同意書は必要?
中絶手術には本人と相手の男性の同意が必要です。 本人あるいは相手の男性が未成年の場合、病院によっては保護者の同意書も必要になりますので、 病院への問い合わせが必要です。 相手が分からない、相手と連絡が取れない、相手が海外などで同意書を作成できない場合もその旨を病院でお話してください。 このとき親身になってくれないようであれば他の病院へ行きましょう。
手術費用
まず、初回受診時に初診料と検査料などで約1万円かかります。 その後の手術費用は保険がきかないので、各病院が設定した費用となります。 地域や妊娠週数、平日か土日か、麻酔の方法などにより様々ですので一概には言えませんが、 東京都内の場合妊娠5〜11週で12〜20万円、妊娠12〜21週で30〜50万円のところが多いようです。
手術時間
妊娠5〜11週であれば約10分で終わります。 しかし、麻酔でぼうっとなっているため、来院から帰宅までと考えたら4、5時間が目安になるかと思います。 妊娠12週以降は陣痛促進剤を用いた特殊な方法になるため、所要時間は全く予想がつきません。 また、術後の出血の可能性も高いため入院の必要があります。
麻酔について
中絶手術を行う際の麻酔にはその病院や医師によって吸気麻酔、静脈麻酔、腰椎麻酔などいくつかの方法があります。 それぞれ一長一短がありますので病院で質問してみてください。
手術はどのようなことをするの?
胎盤鉗子という器具を使って胎のう(赤ちゃんが入っている袋)や絨毛組織を剥がします。 次にキュレットという器具で子宮内に取り残しがないかを確認します。 週数が小さい場合には吸引法で行うこともあります。 いづれにしても盲目的な手術であるため細心の注意を払って行います。 やわらかいヒョウタンの中に詰まったゼリーを柄の長いスプーンを使って中身を取り出すイメージです。
手術はどのくらい危険を伴いますか?
妊娠子宮は壁が薄く、やわらかくなっているので、手術で用いる器具によって子宮壁に穴を開ける突発的な事故が起こり得ます。 熟練した母体保護法指定医であってもこうした危険に遭遇する可能性があります。 もし、このようなことが起こってしまった場合には、通常は安静入院により子宮が自然に修復するのを待ちます。 開腹手術に至るケースは稀です。

手術後の痛みと出血について
手術後は生理痛のような鈍い腰痛や腹痛の程度とイメージしてください。内服の鎮痛剤で対応可能です。 痛みがひどい場合、発熱を伴う場合は必ず病院を受診してください。 出血に関しては、子宮内の胎のう(赤ちゃんが入っている袋)や剥がした表面から出血します。 手術が完了した後も子宮の内側でじわじわ出血していますので手術直後よりも、3〜4日目くらいから子宮内に貯まった血液が排出されてきます。 出血が完全に止まるまでの期間は個人差がありますが、多くは1〜2週間は出血が不規則にあります。 中には茶色の少量の出血が長く続く方もいらっしゃいます。
生理はいつからはじまるの
手術後平均4〜8週間目です。 中絶手術をした後、次の生理が来るまでの間に排卵が起こるので、避妊を怠るとまた妊娠してしまうこともあります。
SEXはいつからしていいの
病院での指導が優先されますが、だいたい2〜4週間目から可能と指導されているところが多いようです。
母乳が出てきた
いったんは妊娠が成立したため、たとえ手術後であっても母乳が出てくることは珍しくありません。 手術後2週間経っても出続ける場合は病院へ相談されてください。
いつから仕事復帰できますか?
立ち仕事や重労働は子宮の回復を遅らせ、術後の出血を長引かせたり、炎症を起こしたりする原因になりかねません。 できれば手術翌日までは自宅で安静に過ごされるのが安心です。 事情により欠勤できない方や、妊娠12週以上での中絶手術を受けられる方は医師にご相談ください。

中絶件数はどれくらいあるの?
平成17年の厚生労働省資料では全国で約29万件です。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/05/kekka5.html
薬で中絶できるの
SEX後72時間以内であればアフターピルといって妊娠を成立させなくする薬があります。 これを過ぎてしまうと、国内では薬による中絶は不可能になります。 一部の海外では経口妊娠中絶薬がありますが、ネットで個人輸入した日本人に健康被害の報告があり、 厳しく取り締まられています。
中絶手術をすると妊娠できない身体になる、というのは・・・
手術で子宮内に傷がついたことが原因で起こるアッシャーマン症候群(その発生率は数万件に1例です)や、 術後の細菌感染が原因となって腹膜炎や卵管癒着を生じて不妊になってしまうことがあります。 また、中絶手術を受けると将来妊娠しにくくなるのではないか、という質問も多く受けますが、 そのような統計はない(データの取りようがない)ため医師の経験上のコメントになりますが やはり中絶手術をすることで妊娠しにくくなるということはほとんどないとのことです。
血液型がRh(−)なんだけど
通常分娩であろうと、中絶であろうとRh(−)の母親がRh(+)の子供を妊娠すると 母親の血液中にRh抗体が生じることがごく稀にあります。 この抗体を持っている母親が次回以降の妊娠時に再びRh(+)の子供を妊娠すると、 その度にその子供の赤血球が破壊される危険が生じてきます。 これを防ぐために分娩後(中絶手術後)72時間以内に抗D免疫グロブリンの注射が必要です。
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